■人となりを理解する質問
- どんな時にやりがいを感じる?
- どんな仕事にやりがいを感じる?
- この会社に入ったきっかけは?
- 入社した時はどんなことやりたいと考えてた?
- 入社前後でギャップはあった?(良いギャップ、悪いギャップ)
- これまで一番の成功体験は?
- 今の仕事に活きている長所は?
- 最近はまっている趣味はある?
- 学生時代、熱中していたことは?
- 過去にこだわるタイプ?現在重視?未来志向?
- 個人的な背景や家族のことで私が知っておくべきことはある?
前回(1on1ミーティングとは|活用される背景と始め方について)に続いて1on1についてお話します。
「1on1を導入したが続かなかった」という声も意外と多いです。はじめに、過去の失敗事例から続かなくなる理由をお伝えします。
事前に知っておくことで、同じ過ちを犯さないようにしましょう。
1on1は「部下のための時間」です。
もう少し具体的にすると「部下との信頼関係づくり」「部下の成長支援」の2つが主な目的です。
始める時は理解していても、忙しい現場では、ついつい目的を忘れ、いつの間にか「上司のための時間」となっていることが多いのです。
そうなることを防ぐため、まずは部下のための時間(成長支援の場)であることをしっかり伝えましょう。
アジェンダを用意し、双方に準備した上で会話する場作りが重要です。
当日は、部下の話をちゃんと聞きましょう。
また、忙しいからとスキップしてしまうと、メンバーが1on1の重要性を感じなくなってしまいます。
忙しい時や予定が入ってしまった時は、スキップせず再設定するようにしましょう。
そうすれば、部下のための時間であることはちゃんと伝わるはずです。
1on1を行うのが初めての場合や、異動で新しく上司になった場合は、最初から完璧にやろうとしすぎないことが大事です。
初回は、互いの人となりを理解し、1on1をどんな場にしていきたいかの共有くらいで十分です。
まずは、今後のために、フランクに話せる場を作ることに徹しましょう。
また、部下の価値観やキャリアなどを最初に聞いておくと、その後の仕事の任せ方や、目標設定、評価などのタイミングでとても役立ちます。
時間が経ってくると、いまさら聞きづらい…となってしまうので、1on1を始めるタイミングが絶好の機会です。
部下のための時間だからと、部下に「何か話したいことある?」と丸投げしていては話が広がりません。
部下との信頼関係を強くするには?部下の育成機会にするにはどうすればいいか?と考え、事前に質問を用意しましょう。
アジェンダと質問の話をしましたので、アジェンダ例、質問例をいくつか紹介します。
会議の際は、目的を明確にし、限られた時間内で効率よく話を進めていくために、事前にアジェンダを作成すると思います。
これは1on1ミーティングでも同様です。事前にアジェンダを共有することで、メンバーはそのテーマに対してどんな話をしようかと考えてくれます。
ただ、事前準備が重くなりすぎると続かないので、簡単なもので構いません。
以下では、状況に合わせたアジェンダ例を紹介します。1on1実施の参考にしてください。
・お互いの人となりの理解(10分)
・今後のキャリアの考え(10分)
・今の業務のキャッチアップ(10分)
・目標の進捗状況(5分)
・業務上の気づき、振り返り(10分)
・チームに対する意見や気づき(5分)
・悩みや相談事項(10分) *1on1冒頭で、相談有無を確認すると時間配分しやすい
・評価軸の説明 … 目標設定や評価の前など
・あなたへの期待 … 目標設定や評価面談時、新しい業務や役割を任せる時など
・会社やチームの方針や目標 … 目標設定の前、四半期や毎月の区切りなど
いざ1on1を行う時、「どんな質問をしていけばいいか」と悩む方が多いです。
30分時間を押さえながら、会話が続かないとなると苦しいですよね。
そんな悩みを緩和するため、実際に1on1を行っている方の質問例をまとめてみました。
今回は隔週〜毎週1回定期的に行うスタンダードな1on1を想定して、汎用的なものをまとめました。
ぜひ1on1継続のための参考にしてください。
▶︎ 関連コラム: 1on1ミーティングとは
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