OJT(on the job training)
- メリット:個々の課題に合わせた指導が可能/実務に沿っているので行動変化に繋がりやすい/実体験と繋がっているため記憶に残りやすくスキルが定着しやすい
- デメリット:指導者の能力に依存するので質に大きなバラツキが出てしまう/仕組みとして人事が計画的に関与することができない
現場のマネジメント力に課題がある
事業の成長にマネジメントが追いついていない
マネジャーが人材育成ができず人が育たない
マネジャーにマネジメントの意識が低い
このような課題意識は、ほぼ全ての企業に多かれ少なかれ存在しています。
そのような課題解決のために、「研修」を利用される企業は多いかと思いますが、研修内容は気にしても、研修手法については特に意識していない企業が多いように感じています。
今回は既にマネジメント研修を実施している、これから実施しようと考えている企業の参考になればと、研修の種類や特徴について解説します。
マネジメント研修は、あくまで管理職のマネジメント力を強化する目的のための手段であり、各企業の現場の状況や、管理職の状態によって、適切な方法を選ぶ必要があります。
研修内容や研修会社の選定にばかり気を取られてしまいがちですが、目的によって適した研修手法も考慮する必要があります。
例えば、研修後に管理職の行動変化に繋がらないことが課題の企業において、座学研修やグループワークを繰り返していても、いつまで経っても行動変化は見られません。
また、管理職全体でマネジメントの共通の認識を持たせたい企業でOJTを強化しても、OJTは人によってばらつきが大きいので適しません。
2.6.2の中間6割を引き上げたい企業で、eラーニングを導入しても、利用者はやる気のある上位2割に偏るので、中間層のボトムアップはできません。
研修内容にばかり気を取られて、研修手法はなおざりになっている企業が多いのが実態かと思います。
代表的な研修手法としては、下記のようなものががあります
実務経験を通して知識・スキルを身に付ける育成方法です。上司や先輩社員の指導を受けながら実地訓練を積み、できる仕事の領域を広げていきます。
実務から離れて受ける研修です。基本的に、講師が用意したカリキュラムに沿って進めていきます。
ワークショップ(協同作業)形式の研修で、参加者同士の対話を重視した双方向のやりとりを通じて行う。ロールプレイングやケーススタディ、ゲームプレイング等様々な方法がある。
従業員が自席のパソコンやスマートフォンなどの端末で、動画やテキストをベースに受講する形式。
ビジネスパーソンが所属する組織の枠を超え、自らの職場以外で何らかの業務をしながら学ぶこと。社外のワークショップへの参加、町おこしやベンチャー企業への出向等さまざまなものがある。
データ分析により、一人ひとりの課題に合わせた「マネジメントナレッジ」と「コーチ」を提供する、これまでにないオンラインでのマネジメント育成サービス。
いかがでしたでしょうか?
管理職の置かれている状況や、レベル感、これまでの研修で解決されていない課題等、それぞれの企業の状況によって、最適な管理職研修の手法は異なります。
研修内容の検討はもちろん必要ですが、どういった手法を使うべきかについても、企業側でもしっかりと考えていくことが大切です。
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